【読了】性のタブーのない日本(橋本治著、集英社新書)


読みました。
いやあ、面白かったです。
何でしょうね、この淡々とした展開。
独特のテンポの文体で、スイスイ進んでいきます。
他人事な感じがまたたまらないです。

見る=やる、という前提に立つというのは、目からウロコでした。
そんな前提を知ると知らないとではそれは鑑賞の深さが違うでしょう。
とんでもない設定ですね。

現代でも、コミケや同人誌、企画物などがあったりと、決して古事記の世界から私達の本質的な「生理」は変わっていないように思いました。
もしかしたらそれは過去の作品へのオマージュとして現代に生み出されているのかもしれませんね。
あるいは、私たちは、そういう性癖を持っているのかもしれません。
でもしょうがないですよね。
それは「生理的なものだから」しょうがないのです、という著者の言葉がよくわからないけど腑に落ちました。

「いろんなことがあったけど、まぁ人間ってそういうもんだよね」という達観した思想のようなものが、日本の歴史の中にはあったんだということを俯瞰できる(ような気がする)一冊でした。

ぜひ中学生くらいの子どもたちに読んでほしいと思います。
こういう淡々とした古典への入門書(?)が、自分の国の文化に興味を持つことにつながると思うからです。

辞令交付式への違和感(みんなよく参加するなぁ)

 今日は4月1日。  我社では辞令交付式が行われました。  そのため、土曜日ですが、人事課員として出勤しました。  明日も仕事なので、12連勤となります。   人事課の闇ですね。  それはさておき、辞令交付式に関して、毎年違和感を持ちます。  それは、お礼を言われる側が、何故かホ...